あなたには聞こえますか…………
そうなると、次は、

生存した大人達



犠牲にあった大人達

の違いの原因究明だった。



「その差は、いったい……

なにが違うっていうんだよ……

なんで聞こえない人がいるんだよ……

耳栓? いや、そんなわけないか……

聞こえないくらい何かに夢中だった?」



いや、それも可能性は低く感じられた。



何かに夢中だったとしても、周りの異変

に気付けば、我に帰るだろう。




しかし、今日は、子ども達に心配がなく

なったことに、最近でなかった笑みが、

雪には少しこぼれていた。




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