あなたには聞こえますか…………
(その場に犯人がいたはずだ……

その線はもちろん警察も当たっているだ

ろう。

なにかしらの手段を使い、あの収録中に

音を流したはず。

そして犯人はその場から立ち去った。

こう考えるのが普通ではないか?

いや、犯人も自らの音により死亡?

それはないか……

今までも連続して起きているしな……

犯人にも当たり前のように、音による耐

性があるはずだから。

音による耐性か……

…………

俺には、なぜそれがあったんだろう?

そもそもどんな音なんだよ……)



考えれば考えるほど、雪の頭の中は混乱

していたのだ。







しかし、その答えが分かる日が近く訪れ

ようとしていた。

< 152 / 397 >

この作品をシェア

pagetop