あなたには聞こえますか…………
第20章……寂れた街
11月10日14:50
街が混乱の様を写し出している最中、そ
の悲しみには気にも止めずに、街にヘッ
ドフォンをつけ、音楽を聴きながら歩く
一人の女性の姿があった。
厚塗りの化粧をし、洋服は目一杯お金を
かけたようなお洒落をし、街を我が物顔
で歩く。
それは、高原 みさとの姿だった。
大規模な事件があってからというもの、
昼にも関わらず街はひっそりと静まり
帰っていた。
特に目に付くのは、娯楽施設の自粛であ
る。
人々の集まる施設が、狙われていたこと
もあり減少傾向ではあったが、先日の大
規模な事件が決定打となってしまってい
たのである。
大半が一時休業や閉店の案内が、店先に
は寂しげに貼られていた。
店の店主達の苦渋の判断であったのだろ
う。
それに加え、店主達が亡くなった店も多
数あるのだ。
街が街として呼ぶにはあまりにも、閑散
とした雰囲気に変わってしまっていた。
街が混乱の様を写し出している最中、そ
の悲しみには気にも止めずに、街にヘッ
ドフォンをつけ、音楽を聴きながら歩く
一人の女性の姿があった。
厚塗りの化粧をし、洋服は目一杯お金を
かけたようなお洒落をし、街を我が物顔
で歩く。
それは、高原 みさとの姿だった。
大規模な事件があってからというもの、
昼にも関わらず街はひっそりと静まり
帰っていた。
特に目に付くのは、娯楽施設の自粛であ
る。
人々の集まる施設が、狙われていたこと
もあり減少傾向ではあったが、先日の大
規模な事件が決定打となってしまってい
たのである。
大半が一時休業や閉店の案内が、店先に
は寂しげに貼られていた。
店の店主達の苦渋の判断であったのだろ
う。
それに加え、店主達が亡くなった店も多
数あるのだ。
街が街として呼ぶにはあまりにも、閑散
とした雰囲気に変わってしまっていた。