あなたには聞こえますか…………
「日本の人口はどうなるんだよ……」



救急車内で搬送していた雪は、悲しそう

な表情を浮かべ呟いていた。



そして

この大惨事がいつ終息を迎えるのか、予

想すらできない現状に恐怖を覚えていた

のだ。



街には走り狂う車のサイレンが鳴り止む

事もなく、誰もが経験したことのない正

月。優しい雰囲気のある正月をいつも

のように経験することは出来ずにいる。



涙が落ち、悲鳴が飛び交い、あまりにも

壮絶な年明けと日本はなっていた。



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