あなたには聞こえますか…………
雪は花梨には常に連絡をし、安否の確認

は当たり前のように執拗に行っていた。



花梨が無事なことだけが、雪には

何よりも安堵できる一瞬であった。




電話でもお互いの気持ちを伝え合い、

優しい気持ちを保つことが出来る、

唯一のパートナーであり、家族であった




それを仮に失っていたら、雪はもう

動くことすら出来ていなかったで

あろう。


それほど大きな心の支えであった。





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