あなたには聞こえますか…………
花梨には、このことは黙っておいた方が

花梨の為だよな……



そう考えながら、雪はなにか釈然としな

いまま、仕事に追われていった。




事務処理に、怪我病人の手当て、

一連の事件での遅れて発見される遺体。


やることはまだまだ終わりが見えず控え

ていた。






そして雪が

久しぶりに自宅に帰れることになったの

は、一月も後半にさしかかってからの事

だった。
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