あなたには聞こえますか…………
義信は霊園をあとにし、車を走らせてい

た。



「なるほどな……

やはり共通点はあったか……

一連の事件の生存者と被害者の差か。

まさかとは思うが……

そんな常識はずれな話など……

だがもし俺の考えがあってんなら、

俺もその音を聞いたら死ぬだろうな……

間違いなくな。アハハハ……

まぁ、こういうのは素人が考えたところ

で答えなんて出ないわな。

専門家に聞くのが一番早いだろう」



義信はぶつぶつ話しながら車を飛ばし、

行き交う車もほとんど見なくなった道を

目的地に向けて急いでいた。




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