あなたには聞こえますか…………
「いらっしゃいませ」



老紳士が声をかけてきた。



「先程、お電話しました者です。いきな

りすみません」



そう言うと義信は、手帳を出して身分を

証明していた。



「ほぅ、警察の方か。しかし今日はどの

ような御用件で?」




研究施設での話をあらかた話し、

ここにたどり着いたことを義信は

伝えた。



「秀美くんか……」
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