あなたには聞こえますか…………
署に戻ると、義信はすぐパソコンで、

5年前の火災情報を調べだした。

住所や、氏名等の情報があっただけに、

情報はすぐ確認することができていた。



「チッ……放火等の不審火ではないか。

殺害でもない……」



あてが外れた義信の目には、落胆の色が

映っていた。



「家族も一緒に死亡か……

ん! 諦めるのはまだ早そうだな」



義信はパソコン画面を凝視していた。



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