あなたには聞こえますか…………
第30章……追憶
2月1日9:12
義信は、朝から先ずは近辺の児童施設に
連絡をしていた。
氏名と住所、それに火災が発生した月日
を知らせ、施設に受け入れられていない
かを確認していたのである。
しかし、どの施設も該当はなく、
その線は消えることになってしまってい
た。
「施設ではないとしたら、あと娘が頼る
としたら友人か。
そういえばあの高校生……
娘と当時同じくらいの年代になるな。
なにかわかるかもしれんな」
そう言うと、義信は再度、年賀状に書か
れていた住所へと車を走らせて行く。
義信は、朝から先ずは近辺の児童施設に
連絡をしていた。
氏名と住所、それに火災が発生した月日
を知らせ、施設に受け入れられていない
かを確認していたのである。
しかし、どの施設も該当はなく、
その線は消えることになってしまってい
た。
「施設ではないとしたら、あと娘が頼る
としたら友人か。
そういえばあの高校生……
娘と当時同じくらいの年代になるな。
なにかわかるかもしれんな」
そう言うと、義信は再度、年賀状に書か
れていた住所へと車を走らせて行く。