あなたには聞こえますか…………
「お父さんもね、お母さんの事を、

好きやー!

お前が死んでもあの世で俺が見つける

から!って言ってたんだよ。

お父さんそれくらい、ずっと一途に想い

続けていたから。

お母さんも一途でそれに答えようとして

るのを、うちも感じてて、そういうのっ

ていいなと思ってた。

こういうのが、夫婦なんだなって……

でも、時が流れたら、お母さん変わっち

ゃったんだよね……

なんか別人みたいになっちゃって。

他に好きな人が出来たとかね……

そんな事をうちに話して来たんよね……

ショックだったなぁ。

とてもね…………

なにか、今まで築き上げたものが、音を

立てながら、全て壊れて行く感じがした

んだ……」






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