あなたには聞こえますか…………
「花梨に何か? 何かあったんですか?」

必死に雪は、問い詰めていた。



「やはりご存じか。

なにかあったわけじゃないですよ。

花梨さんの元母親から聞きましてね。

火災の翌日ですか。あなたが引き取りに

なられたのは。

星田雪さん。

いや……亀城さん?


まぁそれはこの際いいとしましょうか。

なにより、母親も公認らしく面倒を見て

くれたことに感謝してたくらいでね。

罪にはならないだろうが、なぜまた面倒

を?」



「そこまでもう、知ってはるんですね。

確かにその通りですが、面倒を見た理由

をあなたに話す気はないです。

それより、なぜ今さらしかもこんな状況

の時にそれを?」



一呼吸置いてから、義信は話し出した。



「一連の事件に、関係がありそうなんで

ね」


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