あなたには聞こえますか…………
「亀城くん……」



「あ。大家さん……花梨は?

いつから、花梨を見てないですか?

部屋に何もなくて……

いったいこれは……

どうなってるのか、さっぱり……」



「亀城くん……

気持ちは分かるけど……」



横では義信が黙って聞いていた。



「気持ちはって!

なにがなんだか……もう……

なぜ部屋にカーテンしかないんですか!」



「亀城くん……

もうあれからは……月日が流れたじゃない

の……













花梨さん、死んだでしょ?」




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