あなたには聞こえますか…………
「本当に何を言ってるんですか……

まさか……そんなわけないですよ……

だって……だって……

さっきも花梨はいたし、

ずっと俺の横にいます!

変なこと言わないでくださいよ!」



「亀城くん……」



そこに立ち尽くす雪の姿を確認し、

義信は、大家を廊下に呼び出し話を聞い

ていた。



そのときも雪は、なにがなんだか理解が

出来ずただぼんやりと、部屋のカーテン

を眺めていた。

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