あなたには聞こえますか…………
雪は思い出していた。

確かに周りの人達は……

でもこんなことって……

そんなの……

ありえないよ……



雪は考えが混乱し、なにもかもが理解

出来なくなっており、先程から起きてい

ることが、夢なのか現実なのか、それす

ら分からなくなっていた。






「あれからもうすぐ1年が経つんだよ。

うちが死んでから……ごめんなさい。

雪さんはあの日から、現実から目を背け

ちゃったんだよね……


ごめんなさい……


雪さん……押し入れの隅を見て……









うちが入った骨壺があるから……」



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