あなたには聞こえますか…………
「花梨? 何を言って……

花梨が…………犯人?

もうさっきから……何を……

言ってるんだよ…………」




雪は頭の中がパニックになっていた。

あまりにも理解出来ない話の中で、

その場にいることがやっとの状況だった



「お父さんがね……作ったんだ……

あの音は……

お父さんもね、あの母親、あの人間を許

せなくなってた……

口だけで。約束なんかすぐ破って……


大事な大事な約束や、思いも裏切って。


しょせん……あいつみたいに、口だけ

で生きてる人間ばかりだって……


そんな人間たちだけが聞こえる音。


心が真っ黒な色をした人間たちだけが聞

こえる音…………

そんな人間たちは消えればこの世は幸せ

だから……って」
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