あなたには聞こえますか…………
「だから、まだ純粋な子供たちには、

あの音は聞こえない。まだね……


それと雪さんみたいな優しい大人たちに

も聞こえない……

数は、かなり少ないけど……




お父さん可哀想だった……

あんなに想い続けてたのに……



うちも、あの人間が、ああいう人間が

許せなかった……

純粋な気持ちを裏切って、自分は幸せに

なるなんて……




だから、うちがお父さんの変わりになっ

てやってあげたんだ……


そんな心の真っ黒な人間がいても、

仕方ないから」



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