あなたには聞こえますか…………
「でも、もう叶わないんだよな……



花梨の骨も離したくなかったんだ……

俺の側にずっといてほしかったんだ……


ごめんね……花梨……」




そう言うと雪は、押し入れに向かい花梨

の入った骨壺を抱き締めていた。




「やっと……

触れれたよ……花梨……

長い間、ごめんなさい…………」



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