あなたには聞こえますか…………
二人は楽しい時間を過ごして、優しく見

つめ合いながら話し合うのだ。

そこには、二人だけの優しさに溢れる時

間が時を刻む。



「ずっとこんな時間が、永遠に続けばい

いのにな……

ずっとずっと永遠にさ……」



花梨が呟いていた。



「ずっと続くだろ? 花梨。俺らずっと

離れず一緒なんだから。

喧嘩もすることはあるけど、

でもやっぱりすぐ仲直りしてるしさ。

俺らは二人じゃなきゃダメなんだよ。

それにもう……一人になるなんて考えられ

ないよ」



「そうだよね。うちら二人じゃなきゃ……

やっぱりダメだよね……

良かった! 雪さんで!」



二人は、優しい時間を惜しむように、お

互いを見つめあっていた。





< 46 / 397 >

この作品をシェア

pagetop