あなたには聞こえますか…………
第11章……誕生日
3月29日14:12
雪が非番で自室に籠り、パソコンで事件
についての情報を集中して見ていると、
花梨が、部屋にゆっくりと入って来てい
た。
「おーい! 雪さん!」
「わっ! ビックリさすなよー。
花梨! 心臓が飛び出るか思ったわ」
「また集中してるんだから! 気づいて
よね!」
「ごめんごめん。あっ……もうこんな時間
かぁー。集中しすぎてたみたいだな……」
「もうっ! それより……もしかして、忘
れてる?」
「ん? なにを?」
「やっぱり……」
花梨は苦笑いしながら、雪を優しく見つ
めていたのだ。
雪が非番で自室に籠り、パソコンで事件
についての情報を集中して見ていると、
花梨が、部屋にゆっくりと入って来てい
た。
「おーい! 雪さん!」
「わっ! ビックリさすなよー。
花梨! 心臓が飛び出るか思ったわ」
「また集中してるんだから! 気づいて
よね!」
「ごめんごめん。あっ……もうこんな時間
かぁー。集中しすぎてたみたいだな……」
「もうっ! それより……もしかして、忘
れてる?」
「ん? なにを?」
「やっぱり……」
花梨は苦笑いしながら、雪を優しく見つ
めていたのだ。