fingertip
懐かしい記憶が蘇る。


確か・・・幼稚園生の時。




「ふーうかっ!」




私がお皿を持って風佳の所へ駆け寄る。





「なにぃ美紅?」




「お母さんがクッキー作ってくれたよっ。一緒に食べよぉ!」




「いいよー!」




そして、2人で家の前のコンクリートに座って食べた。




「サクッサクで美味しいねっ」




風佳が言った。




「うん!」




私も言う。




風佳が笑った。


私も笑う。



風佳が笑えば、私も笑った。

風佳が泣けば、私も泣いた。

風佳が怒れば、私も怒った。

風佳が喜べば、私も喜んだ。

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