fingertip
風佳は、ずーっと昔から親友の
いわゆる幼馴染ってやつ。

だから、なんでも打ち明けられたし
思い出だってありすぎて・・・。


絶対に嫌だ!

そう思っていても、あっという間に来る
お別れの日。


小学校で、お別れ会を開いてくれた。


ほとんど遊びだけど、すごく楽しかった。


そして放課後。

みんなが帰った後、2人だけで集まろうって約束してたから教室には、私と風佳しかいない。

私と風佳は、向かい合ってて・・・。

私は、涙でぐしゃぐしゃになり
声さえ出せないほど。

落ちてくる涙を手でこする。


これ以上の悲しみは、ないんじゃないかと思うほどだった。




「嫌だよっ・・・私・・・風佳とっ離れたくないよっ・・・」



< 3 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop