fingertip
私は、普通の女の子と少し違うんだ。


まず、人の指に触れるとその人の
気持ちが分かる時点で
とっくに違うけど・・・。




「あっ‼︎美紅ちゃん速い〜‼︎」




はっと私が振り返ると
琴音ちゃんが走って来ていた。




「速いねっ!おはよう!」




琴音ちゃんは、息切れしながらも
笑顔で言った。

琴音ちゃんは、白いブラウスにピンクのショーパンで茶色のヒール靴と手持ちバック。
とっても可愛い・・・。




「おはようっ!」




私も笑顔で答える。




「っていうか、奈々華は?」




「まだ奈々華ちゃんは来てないよ」




私が不思議そうに言うと




「奈々華、陸部なんだよな〜。土日も部活あってすごい大変みたい」




「そ、そうだったんだ!」
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