fingertip
こんなことしか言えなくて。



「美紅・・・私もだよっ」



風佳もそう言ってくれた。


・・・うちら、やっぱり親友だね。


その時、ふと思った。



「これ・・・美紅にプレゼントっ」




風佳が差し出したのは
クマのキーホルダー。


クマの耳には、リボンがついていた。


私は、リボンが大好きだった。


今日だって、ほらリボンのカチューシャをつけてる。



「ありがとぉ・・・風佳ぁ」



私は、風佳が持っているキーホルダーをもらおうとした。


風佳の指先に触れた

その時だった・・・。


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