fingertip
いつも・・・
そんな過去がある私は、
人の指先に触れるのが怖くなった。
人に迷惑をかけないように
いつも過ごしてきたのに
転校先の中学でもうまくいかず、
名前さえも覚えてもらえない日々。
無表情でいつも1人でいる私をクラスのみんなには、暗いなんてレッテル貼られて。
私はここにいるの?
って不安になるほどだった。
そして、いつの間にか中学生になって
半年がたっていた。
休み時間。
休み時間だって、私は大好きな小説を
自分の机に座って読んでいる。
人から見られる視線や声が聞こえなくなり、自分の世界へいられる。
小説はリボンよりも好きになっていた。
それに、小説を読んでいれば
誰かに指先が触れない。
私は、窓側の1番後ろの席。
秋のほかほかした日差しが心地いい。
友達という存在さえも忘れかけていた私は、1人で過ごすことが普通になっていた。
私の家は、父は仕事が忙しくあまり家にいないし、母も最近パートを始めて私が家に帰ってきてもいない。
でも、さみしくなんてない。
もっと悲しい事があったから・・・。
「あっ」
ふいに近くから声がした。
人の指先に触れるのが怖くなった。
人に迷惑をかけないように
いつも過ごしてきたのに
転校先の中学でもうまくいかず、
名前さえも覚えてもらえない日々。
無表情でいつも1人でいる私をクラスのみんなには、暗いなんてレッテル貼られて。
私はここにいるの?
って不安になるほどだった。
そして、いつの間にか中学生になって
半年がたっていた。
休み時間。
休み時間だって、私は大好きな小説を
自分の机に座って読んでいる。
人から見られる視線や声が聞こえなくなり、自分の世界へいられる。
小説はリボンよりも好きになっていた。
それに、小説を読んでいれば
誰かに指先が触れない。
私は、窓側の1番後ろの席。
秋のほかほかした日差しが心地いい。
友達という存在さえも忘れかけていた私は、1人で過ごすことが普通になっていた。
私の家は、父は仕事が忙しくあまり家にいないし、母も最近パートを始めて私が家に帰ってきてもいない。
でも、さみしくなんてない。
もっと悲しい事があったから・・・。
「あっ」
ふいに近くから声がした。