最後に流した涙は…
この2つの短冊は誰にも見られてはいけない。それが、お互いの短冊であっても
だから2人は2つの短冊を書いた。1つ目の短冊は、学校の食堂にある笹の葉に…。
咲乃は"皆が幸せになれますように"
龍雅は"咲乃とずっと一緒にいられますように"の短冊を飾った
もう1つの短冊は、
咲乃は商店街の笹の葉に…
龍雅は紗希乃の家の前にある笹の葉に…
この2つずつの願いはどうなるのか…
2人の距離は、はたから見れば近づいているように見えるが、少しずつ、少しずつ
離れていっていた………
付き合ってまだ1ヶ月も経っていないと言うのに、2人の心も段々遠ざかっている