最後に流した涙は…



龍雅「…乃、咲乃」



咲乃「えっ?何?」



龍雅「何度も呼んでたのに反応ねぇーから焦った。しんどいのか?」



咲乃「うんうん、大丈夫」



龍雅「ならいいけど、しんどくなったら遠慮せずに俺に言えよ?」



咲乃「分かった。ありがと」



あの日以来、本当に龍雅くんを見ていることが疲れてきた。どうせ心配しているのは私じゃない。私を通した紗希乃さんのことを心配しているんでしょ?いや、もしかしたら私が紗希乃さんと思ってる?



ダメダメ。この頃、人を疑ってしまうことが私の悪い癖。直さなきゃ



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