最後に流した涙は…



咲乃「ありがと」



ー只今の時刻、16:45



拓斗「18時くらいには仕事終われるからそれまでに用意して待っててくれ」



咲乃「分かった」



ーブチッ



やっぱり、入院して少しでも長く生きたい。私は他の人とは違う…。来年の夏はシラー海に皆で行くって約束したけれど、その時には多分死んでる。



紗希乃さんは丈夫な身体なのかな?
私と違って友達も沢山いるのかな?
1人になると余計に考えてしまう



こういう時は、自分が生きている気がしない。生きているってことを証明したくて、左手でカッターナイフを持ち右腕を思いっきり切った。私は、いつもこうだ…。



私が、この世で生きている価値なんてあるのだろうか?



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