最後に流した涙は…




咲乃「ふふふ、あははは!主治医だからって何?私とあなたの関係は病人と医者。でも、それは病院の中だけ。病院から1歩外にでれば、私とあなたの関係はない」



拓斗「………」



咲乃「今更だけど、入院なんてしなければよかった。そしたら、あのまま死ぬことが出来たかもしれないのに…」



私は中学時代の思い出なんて一つもない。3年間この部屋に閉じ込められていた。病気が悪化しようがどうでもいい。中学時代の思い出を作りたかった



学生時代を知りたいけれど、あと半年くらいしかそれは味わえない



拓斗「すまない」



拓斗はそう言って病室から出て行った



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