最後に流した涙は…



あーあ、また走ってしまった



でも、もういいや。寿命が縮まっても誰も悲しんだりはしない。もしかしたら、胡桃と仁は悲しんでくれるかな?





この夏休みに私は、



拓斗と龍雅、2人をいっぺんに失った



生きる事の大切さを教えてくれた拓斗は、私に呆れたのか見捨てた



私を愛してくれた龍雅は、私と紗希乃さんを重ねて見ていただけだった。つまり、紗希乃さんが帰ってきた今、私はようなしってことだよね?



なんか、急に馬鹿らしくなってきた



こんなことなら、病院にも高校にも行かなければよかった。そしたら、私達が出会うことなんてなかったのに



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