最後に流した涙は…



ーガチャッ、バタンッ



玄関を開けて閉めたとたん、その場に崩れ落ちるように座った。そして、耐えていた涙が溢れ出した。涙は止まることなくずっと流れ続けていた。



あと半年、半年だけだった。何故、今になって颯が私の前に現れたのか…
そんなの、1つしかないのは知ってる。



どうせなら、このまま学校辞めようかな…でも、これって逃げてるだけだよね…?いや、私はいつも逃げてる。逃げることしか私は出来ないんだ…
やっぱり、1年間しか居られないなら高校なんて受験しなければよかった。



そんなことを考えていると1通のメールがきた。



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宛先:千歳咲乃


件名:あの話


本文:文化祭の最後の後夜祭、裏庭に来て欲しいといったけど、それ、なかったことにしてくれ。



P.S.今日で終わりだ


ー龍雅
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ずっと、死ぬまで家に引き籠っていれば、恋を知ることもなく恋をして苦しむこともなかったのかな…



ここ数ヶ月で、何回こんな事思うんだろう




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