最後に流した涙は…
胡桃「何で、龍雅や紗希乃ちゃんに言わないといけないの?」
颯「柳瀬龍雅は、咲乃と今はまだ付き合っているんだろ?だが、あいつは咲乃を選ばない。もし、咲乃を選んだとしたらそれは比嘉紗希乃と重なり合わせているだけだ。
比嘉紗希乃は、柳瀬龍雅が自分の代わりに咲乃と付き合ったといずれ知る。その事に気付いたら、比嘉紗希乃は遅かれ早かれ咲乃を精神的に追いつめるだろう。そんなことをしてみろ。俺が作り上げていく最高の咲乃の作品が出来なくなるだろ?」
胡桃「咲乃はちゃんとした人間だよ!!作品扱いしないで!!!」
颯「さっきも言ったがこれは忠告だ。無視したら、この俺がこの手でこの世から葬り去ってやる。あんたらは、守りそうだけど、今の所、柳瀬龍雅と比嘉紗希乃は守らなそうだな…。柳瀬龍雅には、咲乃を殺すと言え。比嘉紗希乃と重ね合わせている今は絶対に守るはずだ。比嘉紗希乃には、お前を殺すでも言っとけ。分かったな」
仁・胡桃「あぁ(………)」
颯「お前、椎名胡桃とか言ってたな?さっきは、あんなことを言ったが、咲乃の良き理解者になってやってくれ。咲乃にとって俺は恐怖の存在でしかない。もう、あの日には戻れないんだ……」