最後に流した涙は…



ー胡桃side



比嘉さんが「友達だよね?」って仁に向かって言ったとき、仁が顔を赤くしたのがむかついた…。そして、比嘉さんは仁にキスをした。突然のことだから交わすことなんて出来ないのは分かってる…。



でも、私は昔のことがあるから仁が怖くなってしまった。また、大切な人が私から離れていってしまう…。そう思ったら、自分から別れようと決意した。だって、仁から別れを切り出されたら立ち直れないと思うから…。



私って、あんなことで妬きもち妬いて、仁と別れるなんて考え、幼稚なのかな…。



私たちは、お互いの過去を知らない。知りたくても聞けない。だって、もし、仁の過去を聞いて、私の過去のことを聞かれたら言えないから…。



特に、好きな人には過去を知られたくない



こんなことを思うから、ダメなのかな…



胡桃side-end



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