最後に流した涙は…



─────龍雅の過去



あれは俺が、まだ自分の事を僕って呼んでいた小学4年生(10歳)の頃



いつも親父も母親も僕に優しかった



親父がいて母親がいて僕を入れて3人家族だった。初めは兄妹がいる家が羨ましかったけれど、幸せな家庭があるからそんな事どうでも良く思えた



でも、ある日幸せな家庭がたったあの出来事で壊れゆくなんて思いもしなかった



それは、親父の浮気だった



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