キスキすき







「え、って!麻美いまずっと見てたじゃん」




「あ、そ、そーだね!うん」



なんだ



あたしの目線を辿っただけか




びっくりした





「ほら、もう後ろにいる!」



だけどそんなことを言って



あたし達の横を風のように追い抜く彼を



見つめるルリ子ちゃんの瞳が



あたしには、なんとなく眩しくて




「麻美、大丈夫?」


「え、うん、まだ走れるよ」




なんなの



この気持ちは




ルリ子ちゃんちゃん



あたしはあなたが



大好き





なのに









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