多泣多笑。
「拓夢」
「何?」
「僕、拓夢のこと好きになったみたい」
「ブッ!!ゲホッゴホッ」

拓夢は、突然の告白に、むせた。
・・・・こいつ、空気とか読まないタイプだな。

「・・・・・俺も友達としてお前のこと気に入った」
「僕は、恋愛対象として、拓夢のこと、気に入った」

・・・・・わざわざ聞きやすく区切ってくれてありがとう!!
でも困るだけなんですけど!!
拓夢は暁をじー・・っと眺めてみた。

「暁」
「なに?」

首、横にくにゃ。

「お前、一目惚れとかする?」
「しない」

首、横にブンブン。

「恋しやすいタイプ?」
「今回初恋」

首、四方八方にブルンブルン。

「・・はぁ~・・・・・・っ・・・・」
「拓夢は、いや?」

上目遣い、じー・・・・。

「何が」
「僕が拓夢のこと好きなの」

手、顎に。

「・・・・別に」

今まで告白されたことが無いわけではないが、
ここまで淡々と告白されたのは初めてだ。
拓夢は、考えた。
暁は、拓夢を観察した。

< 8 / 12 >

この作品をシェア

pagetop