敗者復活戦~純情~
佐藤 守
あぁ…やっちまった…
俺は佐藤 守。いったいどーなってんだ。もう人を三人殺した。味方も一人は死んだ。残り五グループ?いけるのか?
ああ、とりあえず前田には会いたくねぇな。あいつは絶対強いからな…。
でも、結局あっちまうんだよな…。
あいつとは野球でバッテリーくんでてな。期待されてたわ。今思えば、なんて楽しかったんだろう。まさか殺し合うことになるなんて。奥に前田が見える。
これも運命か…。
「よぉ…そっちもやりあったみてぇだな…」
声をかけてみたが、相手はもう手を剣に添えている。
「あぁ、やり合いたくねえのは皆同じだが、仕方無いのかな…これは…。」
俺は緊張していたが、
「前田…。今まで楽しかったよ…。」
言葉が思いつかないな。こういう時。
「これからも宜しくな。」
前田の一言で、何か緊張がほぐれた。
何終わりだと思ってたんだよ。俺らはずっと友達だ。
「よし。行くぜ。最高の相棒!」
俺は前田に斬りかかった。