さよならの前のkiss
「由紀ぃ……ッ…別れよぅ……。あたしは、もう堪えられないッ…ごめんね……」
『……………そっか。』
ゆっくりと…
由紀の腕のなかから離れる…
『ごめん。俺が……ちゃんと、美月を大事にしなかったから……。』
「ううん。あたしは幸せだったよ。」
きっと……
幼なすぎたんだ。
もっと、大人なら……
傷つけあう事もなくて、
我慢だって、できたんだろうけど………
あたしだって、
素直になれなかった。
「由紀……好きだよ…………
好き………だった。」