さよならの前のkiss
過去になった

《好き》の言葉は、

甘くて……苦すぎる。


『俺も。好きだ。』


過去じゃない由紀の《好き》
の言葉は、


聞こえないふりをした。


本当は、

好きだよ。

ギュッって抱き着きたいよ。


だけど、


素直にも


強くもなれないあたしは、

泣くばかり。



『美月ッ…!』


グッ!!


チュ………―――


唇が触れ合うかも分からないキスだけど、

今までで、


1番、


甘いkissだった。


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