いつか、また


凄みを利かせるように修弥は言うと希緒と花奈を見詰める。


「大丈夫、ボク達なら出来る」


その言葉に、希緒は息を飲んだ。


「・・・わかったわよ。貴男がそこまで言うなら、わたしも協力する」


事の成り行きを見ていた他のメンバー達はホッと胸を撫で下ろすと希緒の隣に座る少女を見詰める。


「という訳で……花奈。君には希緒のサポートをお願いするね」


周りにいるメンバー達の視線を浴び、花奈は我に返った。


「……へっ、・・・わ、私ですか!?」


今まで修弥達のやり取りを黙って聞いていたからか、いきなり話を振られて戸惑う少女。しかし、そんな少女とは裏腹に周りのメンバー達は期待の籠った視線で花奈を見詰めていた。


「君と希緒は既に面識があったみたいだし……それに、希緒も満更じゃないでしょ?」


教壇に立ったまま紡がれる言葉ひとつひとつに花奈の隣に座る少女は不服そうな、けれど安心したような表情を見せる。


「よし。じゃあ、今年は創作で行く方針でいいよね?」


その言葉に、その場にいた全員が頷くのと希緒が微笑むのが同時だった。


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