プリンセス☆ロード





「俺、紗南ちゃんの事絶対守るから!」

「ミナトは、もっと力と身長をつけろ」

「う…。身長はこれから伸びるんだ!」

「期待してるぞ」

「くそ、見てろよ!」






二人のやり取りに思わず吹き出すと、皆にも笑顔が戻る。
皆、笑ってた方がいい。








「レンも、本当はそう言いたかったと思いますよ」

「…レン…」

「あいつは、変に責任感が強いからな。無責任なこと言いたくても言えないんだろうな。あ、でも、別に俺たちだって無責任に側にいろって言ってるわけじゃないぜ?」

「うん。わかってる。ありがとう」






レンが私の事を思って言ってくれたことはわかってるつもり。
きつい言い方の裏に優しさがあることだってわかってきたから。







「あいつももう少し素直になれないかねぇ」

「仕方ないよ。レンだもん」

「損な性格してるよなー」

「はは、二人とも本人がいないからって言いすぎですよ。まぁ、否定はしませんけど」







レンが少しでも、心を開いてくれたらいいな。









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