プリンセス☆ロード
「君とね、話がしてみたかったんだ」
「私とですか…?」
「うん。君と」
私は首をかしげる。
ああ、でも、異世界から来た私はとても物珍しいだろう。
異世界の話を聞きたいと思うのは当然かもしれない。
「君は、どうやってレンの心を掴んだの?」
「へ?」
でも、王様から出た言葉は全く予想外の質問だった。
「心を掴んだって、どういうことですか?」
「あれ?君も鈍感な類?」
「…えと…」
何気にひどいこと言われてない?
「君がどんな手を使ってレンの心を掴んだのかはわからないけどね、君にその気がないのなら早いうちに身を引いてほしいんだ」
「どういうことですか…?」
「レンを傷つける前に姿を消してほしいんだ」
「え…?」
傷つける?
私が、レンを?
どうして…。
「そして、私のもとに来ないか?」
「…はい?」
「君という女性に興味を持ったんだよ」
「ええっ?」
話が突拍子もない方向へ。
私が王様のところに?
そんな、どうして?