プリンセス☆ロード





「人間ごときの剣が俺様の剣に勝てると思ってるのか」





ロイドが勝ち誇ったようにビシッと剣先を向ける。
レンは立ち上がると剣でその剣を薙ぎ払う。





「威勢だけはいいようだな」






ロイドの背中の羽がパッと消える。
消すこともできるんだ。







「貴様らの目的はなんだ。どうしてこいつを狙う」

「ふん、お前たちに話す道理はない」

「まあ、それもそうか。だったら力づくで聞き出すまでだ!」







再び二人の剣がぶつかる。
ロイドの剣はとても重いようで、一撃防ぐたびズズッと後ずさる。

ロイドの力は強く、一撃一撃防ぐのに精いっぱいのレン。
それでも、ロイドの攻撃に反応し今のところすべて防いでいる。




それでも、防いでばかりでレンから攻撃を仕掛けることはできていない。






おされている。







剣道をずっとしてきた私には、実践をしたことはなくてもなんとなくわかる。
このままでは、時間の問題だ。







一方ソウシたちの方も、なかなか苦戦していた。
一匹の力は大したことないが、この数。
いくら戦い慣れた騎士とはいえ、息が上がってきていた。






< 173 / 469 >

この作品をシェア

pagetop