プリンセス☆ロード
「君がやったんだよ」
その答えをくれたのは、セリムだった。
「セリムさま!」
「なに?言わないほうがよかった?でも、事実でしょ?」
「で、ですが…」
「黙っていてどうなるの?ちゃんと事実を知って向き合わなきゃ、これから先同じことがまた起きるかもしれないよ?」
セリムの言葉に、ソウシは口ごもる。
正論だとわかっているから。
「次はケガだけじゃすまないかもしれない。そうなってからじゃ遅いんだよ。あの時きちんと話して対処しておけばってあとから思っても仕方ない。それを後悔っていうんだろう?」
私がしたって、どういうこと?
でも、皆の様子を見たらそれが嘘じゃないことくらいわかる。
「わかりました…。ちゃんと話します。紗南さん、落ち着いて聞いてくれますか?」
「…うん」
「あの時…、レンがあのロイドという悪魔にやられた後、紗南さんはとても混乱し、発狂していました」
「うん…。私をかばってって、死なないでって思って、涙が止まらなかった」
「その時、紗南さんが持たれているペンダントが光、その光が刃となって悪魔や僕たちを襲ったんです」
「え…」
私が持っているペンダント…。
この世界に代々受け継がれ、救いの姫の手に渡るといういわくつきのペンダント…。