プリンセス☆ロード
次の日も、その次の日も、練習を重ねたけどいまだにうまくいったためしがない。
本当にうまくできるようになるんだろうか…。
ただ、体力が消耗されていくだけの日々。
だんだん不安になってくる。
レンのところにも全然行けていない。
まぁ、私が行かなくても別にかまわないだろうけど。
「…ごめんなさい」
「君が謝ることはないよ」
「でも…、ずっと練習に付き添ってくれているのに、全然だめで」
「きっとコツがつかめたらすぐだと思うから、頑張ろう」
ドンドン自信がなくなっていく私を励ましてくれようとする。
だから、頑張らなきゃと思うけど、うまくいかないことにだんだん苛立ちも感じてしまう。
「私には、やっぱり無理なんです…。ただ異世界から来たってだけで、才能も特別な力もやっぱりないんです」
「そんなことはないよ。ここまで形が変えられるようになってきてるんだ。普通の人にはここまでだってできない」
「…覚悟が足りないのかな…。覚悟したつもりだったんです。私も戦う決意を固めたはずだった…。でも…」
まだ、心の中に迷いがあったのかもしれない。
自分の手を汚す覚悟。
剣を握るということは、そう言うこと。
そんな覚悟、本当にできていたんだろうか。
「覚悟なんて…、私にだってないよ。きっと、レンたちだって」
セリムが、静かに語り始める。