プリンセス☆ロード
私は、日々の体力消耗でぐったりしていた私を見て、今日は一日休みなさいとセリムに言われたため久しぶりにレンのお見舞いに行こうとレンがいる部屋に向かっていた。
久しぶりに言って、憎まれ口でも言われるだろうか。
でも、最近聞いてなかったから久しぶりに聞きたい気もする。
レンに、会いたい。
そんな風に思うなんて、不思議だ。
初めて会ったときは、変な服装なコスプレ野郎だって思ってた。
そのうえ口は悪いし乱暴だし。
絶対分かり合えないと思ってた。
でも、一緒にいてわかったのは、口が悪いのは優しさの裏返しで、国を愛する優しい人なんだってわかった。
私の事を命がけでいつも守ってくれる優しい人だってわかった。
少しずつ、私の中でレンの存在が大きくなっていってる。
レンが私の事を本当はどう思ってるかなんてわからない。
国を愛する彼だからこそ、国のためにっていうのが大きいのだってわかってる。
これって、この気持って、なんだろう…。
「わっ」
レンの部屋に向かう角を曲がろうとした時、いきなり人影が飛び出してきてぶつかってしまった。
しかも、その相手はそのまま私にもたれかかってくる。
私は耐え切れずそのままその場にしりもちをつく。