プリンセス☆ロード
「…レン」
近くにいるのに、遠くにいるみたい。
レンの事がよくわからない。
「紗南ちゃん。紗南ちゃんは、俺たちの事嫌いになったりしてない?」
「え…?嫌いに?」
突然のミナトの問いにきょとんとする。
嫌いにだなんて、そんなことあるはずないのに。
「俺たちの事愛想尽きたり…」
「ちょっと待って?どういうこと?そんなことあるわけないよ」
「ほんと?でも…」
「本当だよ。私はみんなの事大切だって思ってる。だから、側にいたいって思ってるよ」
ミナトの瞳が不安げに揺れる。
どうしてそんなに不安げなの?
「でも、昨日俺と会った時そそくさと行っちゃうし、最近全然顔見せてくれないし…」
「あ…」
それで、そんなことを言ったの?
「ごめんね。そうじゃないの。少し疲れていたから余裕がなかっただけで…」
「疲れていたって、ここのところなにをしてるんですか?」