プリンセス☆ロード




「私、これからも皆といたいの。みんなといられるために、覚悟を決めたいの。だから、私の事信じて待っててほしい。みんなを裏切るなんてこと、しないから」





それだけは信じてと願う。
みんなは顔を見合わせる。





「わかった。よくわかんねぇけど、紗南が信じろって言うならおれは信じる」

「俺だって!」

「ええ。みんな同じ気持ちです」

「ありがとう」





本当にいい人たちだと思う。
こんないい人たちに出会えてよかった。
異世界で最初に出会ったのがみんなで、本当に良かった。







「レンは、紗南さんがここに残る気なのかもしれないっていうミナトの話を聞いて飛び出して言ったんですよ」

「え…?」

「焦ったのかもしれませんね。レンが一番、紗南さんに側にいてほしいと思っていて。でも、それを認められないのかもしれませんね」








わかる気がする。
気づいてしまったら、止められなくなる想い。
今の私ならわかる気がするから。







「紗南ちゃん。紗南ちゃんになら、レンを変えられる気がするよ」

「レンを変える…?」








そんな力、私にはないよ。
人を変える力なんて。
自分を変える力すらないのに。







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