プリンセス☆ロード



私の少し前を歩くレンは、すっかりケガの後遺症も感じられずすたすたと歩いていく。
それを見てホッとしながらおいて行かれないように足を進めた。






「しかし、あのロイドという悪魔今までの敵と比べ、驚異的な強さでした」

「ああ。下手したらみんなやられてた」





歩きながら神妙な顔をして話し始める。
確かにそうだ。
もしまた襲いかかられたら…。






「そのためにも、我々の戦略も見直さないといけませんね」

「ああ。チームワークで対抗だな」

「俺、もっと強くなる。あんな奴に負けてたまるか」





ミナトがきっと見据えて決意を新たにする。
私はその決意に頷く。



ロイドの戦いで受けた傷は深い。
それは、身体にうけた傷だけではない。










私は胸に下がるペンダントを強く握った。









「レン、次にあの悪魔が襲ってきても私の事自分を犠牲にしてまで守ってくれなくていいよ」

「…なにを言い出す」

「レンは、あいつに勝つことだけを考えてて」







私だって、役には立たないかもしれないけど、足手まといにならないくらいにはなりたい。
守られてばかりは嫌。







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