プリンセス☆ロード
「お前はバカか?あいつらはお前を狙ってるんだぞ?」
「わかってるよ」
「わかってねぇだろ!」
レンが声を荒げる。
どうしてそんなに怒るの?
「レン…」
「お前は…」
「レン!紗南さん!」
レンが言葉を続けようとしたとき、ソウシの声でハッとした。
囲まれている。
何度か場数を踏み、私もそれくらいは感じられるようになっていた。
「あいつか?」
「どうでしょうか」
辺りを警戒しながら、タイミングを計る。
「姫をよこせー!!!」
怒号が聞こえたかと思うと一斉に辺りから悪魔が襲ってくる。
数多くの悪魔があちこちから襲いかかる。
みんな一斉に剣を抜き構えると、襲いくる悪魔を薙ぎ払う。
「散り散りになりましょう!」
「ああ。健闘を祈る!」
それぞれ戦いやすいようそれぞれに散り、私はいつものようにレンの側。
レンは当たり前のように私の側にいてくれる。