プリンセス☆ロード






「お前はバカか?あいつらはお前を狙ってるんだぞ?」

「わかってるよ」

「わかってねぇだろ!」







レンが声を荒げる。
どうしてそんなに怒るの?





「レン…」

「お前は…」

「レン!紗南さん!」








レンが言葉を続けようとしたとき、ソウシの声でハッとした。
囲まれている。
何度か場数を踏み、私もそれくらいは感じられるようになっていた。





「あいつか?」

「どうでしょうか」






辺りを警戒しながら、タイミングを計る。







「姫をよこせー!!!」







怒号が聞こえたかと思うと一斉に辺りから悪魔が襲ってくる。
数多くの悪魔があちこちから襲いかかる。

みんな一斉に剣を抜き構えると、襲いくる悪魔を薙ぎ払う。








「散り散りになりましょう!」

「ああ。健闘を祈る!」






それぞれ戦いやすいようそれぞれに散り、私はいつものようにレンの側。
レンは当たり前のように私の側にいてくれる。







< 243 / 469 >

この作品をシェア

pagetop